ベトナムブログ、いささか中だるみで申し分けありませんが、これからがクライマックス、どうかご覧ください。
王宮のほかにも、フエ市郊外にはグエン朝(1802年~1945年)歴代皇帝の廟など、見どころ満載。急遽フエに泊まり、ダナン帰りの列車をキャンセル、午後3時のバスに切り替える。9時から6時間タクシーで観光、一人2千円はお値打ちです。
まずは車で20分程のところにある、13人のグエン朝皇帝の中でも、最も名君と言われている第2代皇帝ミンマン帝(1819~1840)廟。朝のせいか観光客も少なく、森の中で涼しげです。
中国に来たような錯覚。広大な中庭にゾウ、馬、役人などの石像。
皇帝、皇后の位牌のある崇恩殿を先ほどの石碑のある建物から望む。
屋根瓦が特徴的です。
墳墓前の池には夥しい鯉。
この辺りは、いたって静かで、シラサギが多く舞っていました。橋を渡った小高い森が墳墓です。ミンマン帝はここには埋葬されておらず、未だに埋葬場所は不明とのこと。
5分ほどのところに、第12代カイディン帝(1916~1925)廟があります。コンクリート造りの廟。120段の石段を登ります。この日も暑く結構きつい。
ここもゾウ、馬や役人などの石像が多く建っています。ここまでは、インドやバリ島のヒンズー寺院といった感じ。
ところがです、最上階にある廟に入ると、「こりゃあ何なんだ。」金箔等身大のカイディン帝、壁、天井には磁器、ステンドグラス、宝石などがぎっしり。
この像の地下9mにカイディン帝が埋葬されている、歴代皇帝の中で唯一埋葬場所がわかっている皇帝。
簡単に触れることができる距離です。(触れはしないですけど。)
ビールとチャーハンでランチ(400円)を済ませ、次なる廟へ。
第4代トゥドゥック帝(1847~1883)廟ですが、もともと別荘として愛用していた中国風庭園、とても広大です。
長期滞在用に使用した宮殿でもある。
宮殿の眼下には大きな蓮池、皇帝はここで釣りを楽しんだり、詩を読んだといわれています。
星座が描かれている、非常に珍しい天井を持つ皇帝を祀ったお寺。
池の対岸から、かっての宮殿を望む。
フォーン川を旧市街側に入り、フエの建造物群の一つとして世界遺産に登録されている、ティエンムー寺(1601年建立)、フエで最も古い。王宮の午門と並んでフエのシンボルとなっている慈仁(トゥニャン)塔。思ったより低く感じましたが、高さ21mの七層八角形の仏塔。
この寺は、もう一つ見ておかなければいけないものがあります。
1963年、寺のティック・クアン・ドック僧侶が政府の仏教弾圧に対し、1,000㎞の距離をサイゴン(現ホーチミン)まで車で行き、抗議の焼身供養を
行い、絶命までその姿勢を崩さなかった、このニュースは鮮明に憶えています。その車がこのオースティンです。合掌。
名残惜しいフエを後にして、僕らは3時のバスに乗り込んだ。中型ですが、冷房、リクライニングで1,300円、列車よりだいぶ高いです。
途中のトイレ休憩は大きな汽水湖畔。漁を終えて船の後片付けでもしているのでしょうか。
立派な自動車道でも3時間ほどかかりましたが、hotel to hotel ですから楽でした。
翌日は、またまたダナン近郊を終日タクシーで観光です。