今まで「天空の城」は竹田城、備中松山城をアップしてきましたが、今回は越前大野城。
今の時期、雲海に浮かぶ姿は撮れません。
人口35,000人足らずの大野市ですが、越前の小京都と言われるだけあって観光資源テンコ盛り、城下町をぶらり旅。
400年以上も続く七間朝市、地方の手作り漬物や玩具など庶民の市場として、また観光客の名物として開催されています。
城下町の面影を残した七間通りを中心とした街並み、格子窓を多用した銀行の風情です。
店舗の2階、有名な浄瑠璃の一場面が、定刻に何度も(多分)演じられます。
スピーカーから語り、格子窓から踊り、結構見ごたえありました。
遠く西の方向、亀山の頂に越前大野城が写っています。
城下町の東の寺町通りには16の寺が集中しています。戦では寺は宿泊地として、また本陣となります。
大野市は湧水でも有名で、町のいたるところで「清水」と名付けられた場所を見ることができます。
かっては城主の御用水として使われていた「御清水」(おしょうず)。
そして、お城の撮影スポット戌山(324m)へ。登り口から20分、ちょっと見にくいのですが、小高い亀山(249m)の頂に天守が見えます。
そして、遠くに見える山々の残雪がいいですね。
天守の上方に見える白い峰は「白山」です。冬の季節、早朝には大野盆地に雲海が湧き幻想的な景観が現れます。
次は、天守に登城しようということで、道を間違えたらこんな景色に出会いました。
シバザクラ、水田、平山城の天守、そして青い空、こんな景観は他では見られないでしょう。
あたかも水面に浮かぶ島のようです。モン・サン・ミッシェル。
寄ってみました。
さらに寄ってみました。
20年ぶりの登城。現在の天守は、1968年絵図に基づいて、鉄筋コンクリートで再建された復興天守です。
天守から西方を望む、田んぼの畦道にシバザクラが見えます。
畦道の雑草対策や景観づくりに、シバザクラの植栽が25年前に始まったそうです。
相当な広範囲でシバザクラが絨毯のように覆っています。
公園などのシバザクラではなく、人と生活の中でこれほど広範囲で息づいているシバザクラは、他にないのでは。
さすがに「結の故郷」お会いした全ての地元の方、おもてなしのレベルが高い。
また来たくなりました。
帰路も全く渋滞もなく、ヌルヌルの九頭竜温泉でゆっくり休んでいくことができました。